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星を撮ろう-その3

さあ、あとは気に入った美しい風景と綺麗な星空を自由に撮るだけです。

ですが、暗い中でカメラを自由に扱うのはベテランでも難しいことです。
こんなことを書いているサイトを見たことがないのですが、三脚にカメラを固定するところからちょっと注意をしましょう。

2.実際の撮影
2-1.カメラを三脚に取り付ける

カメラを三脚に取り付けるネジ穴はここ。
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笑っちゃうかもしれませんが、暗い中でカメラ三脚ネジ穴を探すのは結構大変です^_^。まずライトで照らして目で見てやる方が結果的に早いです。黒いボディですと見えにくいですね。無理にメクラ滅法やると底面が傷だらけになります。
そうそうメーカーによってはレンズ光軸の中心になかったりしますから明るいところで確認してください。



雲台の方もいろいろです。自由雲台の例ですが、上記のような雲台では取り付け部ごと回して取り付けますが、当然クランプを緩めてから回します。

このような形の雲台は、取り付けベースの下にあるリングを回すとネジが回ります。この方がカメラをベースに載せた状態で回せるので操作しやすいです。
さらに、取り付けベースをカメラにあらかじめ取り付けて、アリ溝に落としこんで取り付けるクイックシュー付きの雲台もあります。これは大変便利ですが、価格も上がるので、初めて買う雲台は直接ネジ止めのをお勧めします。さらに言うと、クイックシューには各社色々あって互換性の問題があるのと、クランプ力が普通の地上風景と違い上空に向ける星景撮影は強くなければならないので、モノによってはガタが出て使い物にならないものもあるからです。少し慣れてから自分で選ぶのが良いでしょう。

2-2.三脚を立てて星に向ける

あとは自由に、ということなんですが、三脚も初めて使う場合に気がつかない危険がありますので少しだけ。
カメラを上に向けると分かりますが、重心位置が大きく手前側に動くため、横向きの時は安定していた三脚が、急に不安定になることがあります。
特に短い三脚を使う時は、三脚の設置点よりも外に重心が出てしまうと転倒します。普通、三脚は一番短くして使うとアドバイスされるのですが、1m以下の高さで使うようなトラベル三脚では出来るだけ足を伸ばして設置点を広げて使いましょう。
軽量三脚でも足を狭くして使うと同様に転倒の危険がありますので注意しましょう。

脚、エレベーターのロックは十分締めて、というのも当然ですが、以外に気がつかないのが、カメラネジの緩みです。もちろん上記のように雲台にカメラを固定する時に気をつけているべきですが、仮にそうであっても、カメラを縦位置にした時に急に緩む時があります。これはカメラに重ためのレンズをつけた時にモーメントが大きいためにネジを緩める方向にカメラが回転してしまうことで起きやすいのです。長時間露光した後でじわじわと動いていた時に、現場で原因を見つけるのは大変です。ひとつひとつ確実におこないましょう。

2-3.星を撮る

前回練習したように無限遠にピントを合わせ、設定をして、静かにケーブルレリーズを押します。
この時、注意すべきは振動です。
三脚周辺を歩き回るのは厳禁です。意外に振動が伝わります。
また風にも注意しましょう。カメラストラップやレリーズが風で揺らぐだけでも望遠レンズでは影響が大きいです。

そして不意に車などのライトがレンズに当たるのも問題です。レンズフードを必ずつけましょう。それでも光が当たることもありますが何枚か連続撮影すれば良い写真が撮れます。

湿度の高い時は、夜露や霜に注意しなくてはなりません。撮影直前までレンズキャップを付けたままにするのが良いです。レンズヒーターを使うことを奨励されますが、ダメな時はダメですし、はじめのうちはそれにとらわれず、曇ったらレンズペーパーでこまめに拭くことをお勧めします。

2-4.写真を確認する

まず最初の写真を一枚撮って、ピントや構図、露出を確認します。納得したら本番撮影です。一枚どりでもいいのですが、時間があれば連続撮影してコマ数を稼ぎます。

都会近くでは街灯り、星屋では「光害」と言いますが、によって夜空が明るく写ります。ガッカリして諦める人もいるのではないかと思いますが、パソコンで見ると結構街中でも星が写っていますので、諦めずに撮ってください。

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by nahooh1 | 2018-12-29 17:49 | 星を撮ろう | Comments(0)

星を撮ろうーその2

さてさて、準備ができたら早速撮りましょう、、と勇んでもなかなか写らないのが星です。難しい?いえいえ次のようにカメラを設定することから始めてみましょう。

1.カメラの設定

1-1.撮影モードの設定
  「マニュアル露出」のM、そしてマニュアルフォーカスのM(MF)を選択します。もしなければA(絞り優先オート)、それもなければそのまま(Pプログラムオート)でチャレンジ。

1-2.ISO感度の設定
    ISOとは昔のフィルム感度と同じ数字ですが、ここではISO1600〜6400を選びます。明るい都会では1600、暗いところではより大きな数字の高感度を選ぶと良いでしょう。

1-3.シャッター速度の設定
    1.で「マニュアル露出」Mを選べたら、シャッター速度(SとかTv)が選べるはずです。機種にもよりますが、4秒以上、15秒までの中でできるだけ長いシャッターを選択します。(「4」は「1/4秒」を意味するので、「4″」「4sec.」にしてください)

1-4,絞りの設定
    もっとも小さな数字、F2.8とかを選びます。写りが良いのは開放絞り(レンズに書いてあるF値)より1段程度絞る(大きな数字にする)ところです。開放絞りF2.8ならF4が1段です。(√2倍が1段です)

1-5.ピントの設定
    星は暗くて小さいのでほとんどオートフォーカス(AF)が使えません。ただ最近の機種では月や明るい星にはAFができるものも増えましたが、暗い星しか見えない場合もありますので、MFの使い方は覚えておきましょう。
一眼レフカメラでは光学ファインダー越しに見て合わせるのが一般的でしたが、今ではミラーレスカメラと同じように背面液晶で見るのが良いです。しかし、広角レンズでは星がほとんど見えないことが多いので、そんな時は広角レンズなら100m以上先の光る対象、例えば街灯、漁火を使います。
そしてズームレンズをお使いの場合は、特に最近のレンズは、ズームを好みの構図に合わせたら動かさずにピントを合わせます。ピントを合わせたあとズームするとまたピントが狂います。
これは実際の撮影時に行うことですが、特に気を使うことなので明るいところで一度練習することをお勧めします。
昔のマニュアルフォーカスレンズなら突き当たりで無限遠だったのですが、今のAFレンズでは無限遠が出ませんので注意してください。

1-6.画質の設定
    RAW(ロー=生)で撮ると後の画像処理に有利ですが、枚数を多くとるタイムラプス撮影ではファイルサイズも大きく大変です。JPEG(ジェーペグ=圧縮ファイル)、ノーマルでただし大きさはL(大)で撮っておけばほぼ問題ありませんので初めはこれをお勧めします。

1-7.連写の設定
    意外に思うかもしれませんが、高速連写を選びます。メーカーにもよりますが、ニコンのカメラの場合、カメラ内蔵の「インターバル撮影」では、インターバル時間がシャッター速度+1秒が指定されています。15秒露光でインターバル時間16秒、つまりシャッターを閉じてから1秒後に次の露光が始まります。これでは後処理で「比較明合成」した時に隙間ができてしまいます。(後処理の項で説明予定)
これを防ぐために、連写にして、「ケーブルレリーズ」を押しっぱなしに固定します。

1-8.ケーブルレリーズの取り付け
    ケーブルレリーズとは、シャッターボタンを押さずにケーブルスイッチを取り付けてレリーズできるオプションです。(名称はメーカーにより違いますので取扱説明書で確認してください)先述のように連写の際は特に必要です。一枚だけ撮る場合にもあると便利ですが、セルフタイマーを使うことで代用できますので、まだ買っていなくても、旅行に持っていくのを忘れても諦めることはありません。(ただ、その場合星の軌跡を写すことはできません。)
注意点としては、バルブ撮影時にレリーズスイッチを押しっぱなしで固定できるものが必要です。電波式のリモコンではこれができないものが多いです。また多機能型のタイマーリモコンもありますので用途によって選んでください。








1-9.タイムラプス
    カメラによっては、「タイムラプス撮影」機能があります。カメラによって撮影方法が違いますので取扱説明書をよく見てください。多くのカメラは撮影結果が動画になりますので、「比較明合成」で星の軌跡を撮ることはできませんが、これもカメラによっては設定して撮ることができます。

1-10.ホワイトバランス
また難しいことばがでてきましたが、色合いの加減を調整することです。画質をRAWで撮るとパソコンなどで後から再調整できるので、撮るときは「オート」で良いです。JPEGで撮った写真は後から調整すると画質が悪化することもあるので注意が必要です。
通常は、空に色が無彩色のグレーになるのが良いでしょう。「晴天」を選ぶのが無難です。思い切って空が青くなるように「タングステン」など極端なホワイトバランスを選ぶのも面白いです。後処理がやりたくない方は特に、撮影時に試し撮りをして確認してから撮影するのをお勧めします。迷ったら「オート」で良いです。
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by nahooh1 | 2018-12-25 23:24 | 星を撮ろう | Comments(0)

星を撮ろうーその1

さあ、星を撮ろう。
デジカメがあれば星景写真は簡単に撮れます、、とよく本やネットに書かれています。
とはいえ何も知らずに旅行先で綺麗な星に出会ってもいきなり思い通りに写真に撮れるわけではありませんよね。

このブログは、初めて星の写真を撮ろうと思い立った人を支援するアプリ「StarsPhoto」を紹介しています。
せっかく綺麗な星に出会ったら、ぜひそれを写真に撮って見ましょう。
ここでは、そのために必要な道具と、カメラの扱い方をお伝えします。

1.カメラ
まずはカメラが必要ですね。昔は一眼レフカメラに高感度フィルムを入れて、なんて解説から始まっていたのですが、今ではデジタルカメラがあれば大概撮れます。コンパクトデジカメやスマホカメラでも明るい星なら撮れます。

それでも旅先の暗い夜空に輝く星々や銀河を撮ろうと思ったら、デジタルカメラ、それも「マニュアル露出撮影」ができるものをぜひ用意しましょう。

さあ、「マニュアル露出」という言葉が出てきましたが、デジカメには「マニュアル」モードがいくつかあるので注意が必要です。多くの人がオートフォーカスの反対がマニュアルだよねと思ったかもしれませんがそれはマニュアルフォーカス、手動でピントを合わせることです。この機能もぜひとも必要ですが多くのカメラに付いています。

マニュアル露出とは、「シャッター速度(露出時間)」「レンズ絞り」に加えてデジカメでは「ISO感度」を自分で変更できることを言います。

え、そんなカメラは高いんじゃないの?
筆者がやっとこさ買ったニコンD810A。これは天体だけで無く風景写真にも一般写真にも良いカメラですよ。(特に女性の肌が綺麗に写るのは知る人ぞ知る事実です!)

このカメラがあればダイジョウブ!というのは事実ですがクリックしてみればわかるこの値段です。
もちろん良いカメラを持って一生の趣味にすることはオススメですが、旅行の記念に星の写真を撮ることもできるカメラは沢山あります。

マニュアル露出撮影ができるカメラは多くが撮影モードダイアルが付いていて、AとかSとか書いてある中にMが入っているものがそれです。

今流行りのミラーレス一眼カメラはおススメです。
ただしミラーレス一眼カメラは次にレンズが必要です。

2.レンズ
これも標準ズームレンズが付いているものが多いのでそれを使うことができます。
しかし、天の川(銀河)を撮りたいときは、「広角レンズ」を一本用意して使うことをお勧めします。カメラの「撮像素子サイズ(フォーマット)」によって違いますが、「(35mmフィルム換算で)〜20〜24〜35mm(相当)」とカタログに書いてあるレンズが広角レンズです。さらに選ぶなら「開放F値」が1.8〜2〜2.8にします。これはレンズにどれだけ多くの光が取り込めるかの数字で、暗い星を撮るにはこの数字が小さいほど良いです。




3.三脚
旅行先に持っていくのに一番面倒なのが三脚ですが、記念写真や風景写真にも有れば便利なのでぜひ用意してください。
三脚には卓上三脚からトラベル三脚、大型三脚までキリがありません。高価になりますが、カーボン三脚が軽くて丈夫です。
しかし使い勝手の良い三脚は伸ばした時に自分の身長程度になるものなので旅行には邪魔です。トラベル三脚は脚のたたみ方を工夫して短くなるので人気ですが、思い切って卓上三脚でも使えなくはありません。
ただし、下記のマンフロット卓上三脚が最低レベルです。
そして星を撮る時には上にカメラを向けるのであまりに短いとカメラの重心位置が脚の外に出てしまい、転倒してしまうので、ミラーレス一眼カメラ以上のカメラではトラベル三脚以上の大きさを選びましょう。


なお、三脚の上にはカメラを取り付けて向きを変えるための「雲台」が付いています。(高級三脚ほど別売です)
雲台にもいろいろありますが、筆者は自由雲台というボールを中心に自由に向きを変えて一つのネジを締めると固定できるものを使っており、お勧めします。

4.その他
その他に、シャッターをカメラに触れずに切ることができる「ケーブルレリーズ」もあると便利ですが、無くてもセルフタイマーや、最近の機種ではスマホアプリでリモート撮影できるものも多くあるので使うカメラを調べてください。
そして、ここでは「StarsPhoto」アプリとスマホアダプター、シューアダプターをぜひ用意しましょうね、と言っておきます^_^。

次回は、実際の撮影にあたって道具の使い方、設定をお伝えします。

by nahooh1 | 2018-12-20 22:20 | 星を撮ろう | Comments(0)